8歳上のパパ【長期更新停止中】




その後、梨花子と別れたあたしたちは、近くのファミレスへと向かう。


窓際の中央の席は、以前付き合っていた頃のあたしたちの特等席だった。


「なんか久しぶりだな、ここ」

「そうだね」


短い会話を交わしながら、メニューを選んで注文する。


「オレ、和風ハンバーグセット。美未は?」

「じゃあ、カルボナーラで」


店員さんはあたしたちの注文をパッと入力すると、「かしこまりました」と言って去っていく。


店内には、同じくらいの年齢のカップルや、家族連れ、友達同士など、色々なお客さんが来ていて、ちょうど良い混み具合だった。


いくつかテーブルを挟んで設けられている喫煙スペースから微かに煙草の匂いが漂ってくる。


それがまた、彼が吸っていた煙草を思い出させて……。

あたしの心を、ぎゅっと締め付けた。