8歳上のパパ【長期更新停止中】




ブーブー……


けたたましく鳴り響くその音に、彼の長い手がスッとテーブルへと伸びる。



「もしもし……

あぁ、もう帰ってる。

……え?

分かった、すぐ行くよ」


たった数秒のやり取りの後、そのままケータイをジーンズの後ろポケットへとしまう。


そして、あたしの方に向き直ると、何とも言えない複雑そうな笑顔を見せた。





「……お母さんから。

張り切って買いすぎたから、迎えに来いってさ」