沈黙はしばらく続いた。
静かな空気の中、それを破ったのは一志だった。
「あのさ……」
「んっっ?!」
緊張のせいで声が裏返ったあたしを見て、一志は大きく目を開く。
「……なんだ、良かった」
「へ?」
「こんなにドキドキしてるの、オレだけだと思ってたから」
そう言って、安堵の表情を浮かべる。
そして、またしばらく黙った後、決意したように、今度はすごく真剣な瞳を向けた。
「なぁ……美未。今日来てくれたってことはOKってことでいいんだよな?」
「え……?」
「この間の。もう一度やり直すってこと」
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