でも、あたしたちの会話は、そこで途切れてしまった。 静かなマンションの駐車場。 あたしたちの姿が真っ暗な景色の中に浮き上がる。 あたしの背中に腕を回したままの彼。 ねぇ? これはどういう意味……?? どうしてこんなことするの……? なんでアナタが、一志のことを聞くの……? そんなふうにされたら、あたし――……。 だんだんと、宙ぶらりんの腕が、彼の背中へと上がっていくのが分かる。 この手が触れたら、もう引き返せないかもしれない。 そう思い、ギュッと目を瞑った。 ……その時だった。