頭の中に、一志の顔が浮かんだ。
そして、さっき、彼が言ったこと。
“今日会ってたのもその人？”
って。
確かに彼は、そう言った。
――間違いない。
あの時、いたんだ。
あたしの近くに……。
すると、あたしの考えを読んだかのように、彼が話し出す。
「今日、営業でさ。
デパートの近くにある、取引先に行ったんだ。
いつも良くしてもらってるから、何か手土産でもって思って途中でデパートに寄った。
そしたら、同じ階にチョコ売り場があって……。
そこに、美未ちゃんがいた」
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頭の中に、一志の顔が浮かんだ。
そして、さっき、彼が言ったこと。
“今日会ってたのもその人？”
って。
確かに彼は、そう言った。
――間違いない。
あの時、いたんだ。
あたしの近くに……。
すると、あたしの考えを読んだかのように、彼が話し出す。
「今日、営業でさ。
デパートの近くにある、取引先に行ったんだ。
いつも良くしてもらってるから、何か手土産でもって思って途中でデパートに寄った。
そしたら、同じ階にチョコ売り場があって……。
そこに、美未ちゃんがいた」
