彼の顔を見るだけで、落ち着かなくなるあたしの心。 やっぱり、どう足掻<アガ>いても、好きになった方の負け、なんだと思う。 ぎこちないあたしの横を、彼が微笑みながら通り過ぎる。 それだけで、溢れそうになる気持ち。 「あー腹減ったー」 「え?」 腹……減った? ………………。 「あぁああああああっっーーーーー!!!!」 そうだった!! ドキドキなんてしてる場合じゃない。 あたし……夕食作り忘れてたんだった……。