「羽田と島沢先輩には、言わないで欲しいの」


二人の知り合いの空野握手が、アルバイト先にいたっていうのは不運極まりないけど、



「………なんで?」


私が苦労して誕生日プレゼントを用意したなんてバレたくない。



空野握手は、理由を言えない私に詰め寄って来た。



「なんでなんで?」

「理由なんかいいじゃない、ただ知られたくないの!学校には報告してないし」


始業ベルが鳴る。

やばい、口止めする時間がない、




「……それは、俺もおんなじですけどね?なんであの二人?
もしかして、羽田のファン?」




は???