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数時間後。
夕刻の式典まで後一時間程に迫った頃。
げっそりとした顔で立ちすくむのは、紛れもないシュリ王子その人。
「....出来ましたわ、シュリ様♪
とても、お似合いですわ〜」
シュリの疲労の原因である彼女たち従者はそんなシュリの様子はお構い無しに、黄色い歓声を上げる。
今のシュリは完全に彼女達のお人形さん状態である。
「....僕、こんな格好で出なきゃ駄目なの?」
シュリは無理やり立たされた鏡の前で恐る恐るそう尋ねた。
「こんな格好だなんて、シュリ様酷いですわ!
こんなにお似合いですのに」
そのシュリの言葉に、従者たちは声を上げる。
「あ.....いや、うん。
何でもないよ───」
シュリは、その非難の声にすぐさま自分の言った言葉を訂正した。
「そうですよね♪これほどお似合いになるのは、シュリ様くらいしか居ませんもの。
あ!他に足りないこととかはございません?」
彼女たちは、シュリを見てご機嫌にそう言うと
シュリに尋ねる。
「い...いや、もう十分だよっ!
あ...ありがとう!」
従者のその質問に、シュリは精一杯に遠慮させてもらった。
これ以上何かされたら....そう考えると、本能的にそうしていた。
「そうですか?
遠慮はいりませんのよ、シュリ様?」
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数時間後。
夕刻の式典まで後一時間程に迫った頃。
げっそりとした顔で立ちすくむのは、紛れもないシュリ王子その人。
「....出来ましたわ、シュリ様♪
とても、お似合いですわ〜」
シュリの疲労の原因である彼女たち従者はそんなシュリの様子はお構い無しに、黄色い歓声を上げる。
今のシュリは完全に彼女達のお人形さん状態である。
「....僕、こんな格好で出なきゃ駄目なの?」
シュリは無理やり立たされた鏡の前で恐る恐るそう尋ねた。
「こんな格好だなんて、シュリ様酷いですわ!
こんなにお似合いですのに」
そのシュリの言葉に、従者たちは声を上げる。
「あ.....いや、うん。
何でもないよ───」
シュリは、その非難の声にすぐさま自分の言った言葉を訂正した。
「そうですよね♪これほどお似合いになるのは、シュリ様くらいしか居ませんもの。
あ!他に足りないこととかはございません?」
彼女たちは、シュリを見てご機嫌にそう言うと
シュリに尋ねる。
「い...いや、もう十分だよっ!
あ...ありがとう!」
従者のその質問に、シュリは精一杯に遠慮させてもらった。
これ以上何かされたら....そう考えると、本能的にそうしていた。
「そうですか?
遠慮はいりませんのよ、シュリ様?」
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