〜3〜
「.....これより我等が王シュリ様の名の下、罪人アスラの処刑を行なう」
私を取り囲む厚い鉄の壁の向こう側から、声が聞こえた。
低いその声は、鉄の壁を震わせてその中に居る私の鼓膜を震わせる。
(あぁ、とうとう始まるのか)
――――ギイィィ....。
私は心の中でまるで他人事のように呟く。
そんな中、鉄の壁の向こうからカツカツッとこちらに近付く足音が聞こえて、目の前の厚い鉄の扉が重々しく開かれる音がした。
暗かった空間に、開かれた扉から外の光が流れ込む。
その眩しさに私は目を覆おうと手を動かそうとするが、拘束されている事実を思い出して仕方なく目蓋で光を遮る。
だが、やはり薄い目蓋だけでは遮り切れずに目蓋を挟んで光がアスラの深紅の瞳に入り込んだ。
「さぁ、早く出てこい!グズグズするんじゃない!」
外からの光に何とか目が慣れたくらいに、今度は耳を突くような罵声が私を襲った。
私に向けられて放たれたその声は、私の周りを囲む鉄の壁に反響して鼓膜へ伝わる振動を倍増させる。
うるさい。そんな次元を通り越して耳が痛い。
「......」
私は罵声のする方を一瞬ギッと睨んだ。
ずっとそうしているわけにもいかずに、私は無言でもう一度だけ睨み付けるように見ると、諦めたように鉄に囲まれたこの空間の中から一歩ずつゆっくりと足を踏み出す。
「.....これより我等が王シュリ様の名の下、罪人アスラの処刑を行なう」
私を取り囲む厚い鉄の壁の向こう側から、声が聞こえた。
低いその声は、鉄の壁を震わせてその中に居る私の鼓膜を震わせる。
(あぁ、とうとう始まるのか)
――――ギイィィ....。
私は心の中でまるで他人事のように呟く。
そんな中、鉄の壁の向こうからカツカツッとこちらに近付く足音が聞こえて、目の前の厚い鉄の扉が重々しく開かれる音がした。
暗かった空間に、開かれた扉から外の光が流れ込む。
その眩しさに私は目を覆おうと手を動かそうとするが、拘束されている事実を思い出して仕方なく目蓋で光を遮る。
だが、やはり薄い目蓋だけでは遮り切れずに目蓋を挟んで光がアスラの深紅の瞳に入り込んだ。
「さぁ、早く出てこい!グズグズするんじゃない!」
外からの光に何とか目が慣れたくらいに、今度は耳を突くような罵声が私を襲った。
私に向けられて放たれたその声は、私の周りを囲む鉄の壁に反響して鼓膜へ伝わる振動を倍増させる。
うるさい。そんな次元を通り越して耳が痛い。
「......」
私は罵声のする方を一瞬ギッと睨んだ。
ずっとそうしているわけにもいかずに、私は無言でもう一度だけ睨み付けるように見ると、諦めたように鉄に囲まれたこの空間の中から一歩ずつゆっくりと足を踏み出す。

