互いの瞳に、己と反する色が映し出されぶつかり合う。
シュリの蒼い瞳に、アスラの紅。
アスラの紅い瞳に、シュリの蒼。
(.....目が、離せられない)
アスラは自分の姿が映し出されるシュリの蒼い瞳に、囚われるような感覚を覚えた。
冷たく凍るようなその瞳に、アスラは思わず目を伏せたくなった。
でも、それは出来ない。
蒼いその瞳が、彼女の身体をまるで見えない鎖で締め付けるように捉えて離さない。視線すら外すことが叶わない。
金縛りに似た、自分の身体が自分のものでないような。
シュリの蒼い瞳が、彼女をそんな状況にさせていた。
「.......だからお前も、この国のため世界のため死ぬんだ。
それは悪歩む者の宿命。逃れられは―――しない」
尚も響く、機械的なシュリの声。
アスラはその声に軽く身を震わせながらも、そんなシュリの蒼い瞳を強く見つめた。
そして何かを決したように、口を開くアスラ。
「――――それは、国のため世界のためじゃない。
あんた自身のためじゃないのか?」
「.....な...に?」
相対する蒼と紅を、激しくぶつかり合わせる二人の瞳。
その中で、アスラが言う。
シュリは、その言葉にビクッと反応して眉を潜めて彼女の方を今までよりも一層強く見据えた。

