蒼の王様、紅の盗賊

 
 
 
 
 
二人はそのまま、隊長のあの異常な姿の余韻に浸るように
暫く黙り込む。






「........多分、魔が差したんじゃねぇか?」




そして辿り着く、そんな結論。

その結論は何とも単純で、また何とも明解であった。




「....そうだな。一応、あの人も人間だもんな。

そんな時も───あるよな」




そして自らの言葉に納得するように頷く、二人の衛兵。


それにしても『一応人間だもんな』とは
今まで彼らは、仮にも自分の隊長である人を

一体何だと思っていたのだろうか?








「俺達、苦労掛けてんだな.....隊長に」




「───あぁ。
これからはもっとちゃんとしないとな、俺達」




異常なまでにいつもと違う隊長の姿に、何だか二人は責任感を覚えた。



染々と言葉を洩らすと、
陽が落ちて暗くなって、うっすらと城の灯りが照らし出す城門を前に

二人の衛兵は決意を胸に、また国を護るために門の前へと立つのだった。