蒼の王様、紅の盗賊

 
 
 
 
 
まぁ、多少サイズが大きいせいかぶかぶかだが

少し頭から被る仮面から、汗臭い....というか親父臭い匂いがするが

手に填める革のグローブの中が、汗でじんわりと湿っているが



そこは.....我慢だ。





「───行くか」



慣れない服装のせいで、少し覚束ない足取りだが

時間に猶予はない。




バルトは、改めて心を決めると

もう一度だけ、地面に伸びている哀れな衛兵を一瞥して
もうすぐそこまで迫った城へと、向かっていくのであった。