蒼の王様、紅の盗賊

 
 
 
 
 
端から見れば、相当邪魔だが
何せ此処は国境間際の田舎道。


通る者は....殆ど居らず、周りの風景にポツリとバルトだけが居るような状況。

道の真ん中に座ろうが、端に座ろうが
正直あまり差はなかった。







「....はぁ、疲れた。もう動けねぇ!」



バルトは、そう叫び
そしてそのまま、道に寝そべる。





「.....」 



大の字になり、空を見上げて
バルトは煌めく太陽に、手をかざす。



太陽の燦々とした光に照らされ、手を流れる血潮が透けて見えた。






「.....俺、生きてんだな」




そしてバルトは、染々と呟いた。



生きてる。
それは人間にとって、生き物にとっては当たり前のこと。

今更、自分が生きてるということを染々と感じる必要なんて....





(.....) 



あるのだ。
少なくとも....この青年、バルトには。






「───この空、アスラも見てんのかな....?」



そしてバルトは、手の平から視線を青く広がる空へと移した。


太陽の光が空の青さを包み込み、宝石のようにキラキラと煌めいている。
バルトは、そんな空に思わず見惚れた。



アスラも、この空を見てるのかな?
空はどこまでも....繋がっているから。この世界の遥か先まで。


そんなことを想いながら、バルトは暫く空を見つめていた。