「そんな時、私は、この街をあてもなく、ぶらついていたんですよ。この街も、かなり変わりましたがね。当時、ある店があったんですよ。 『あなたの欲しいものを、何でも売ります』 という看板を掲げた店がね。今は、ありませんが」 男は、また、ため息をついて話を続けた。