先生、頭が痛いので今日の体育は見学しても良いですか?
私は授業の前に教科担任にそう伝えた。

けれど放課後、残るように言われた事に 私は納得がいっていなかった。
残れと言われたのだから、説教だということは分かっていた。


「先生は、頭が痛いというのが 授業をサボるための口実だと思っているのだと私は思います。
でも昨日も一昨日も言いました。私は頭が痛いのです。」


ただの言い訳に過ぎないが、私は少し偉そうに先生に言った。


「先生は別に 三ツ葉さんに説教をしたかった訳ではありません。
あなたが数日前から頭を痛めているのも知っています。」


先生もそれなりの言い訳をして、私の目を見つめた。
ならば何故、私を残したのだろうか。それが理解出来ていなかった。