「‥‥行かねぇ」 「え‥‥っ」 アイツに手を引かれ、屋上を出る。 ーーパタン、と扉の閉まる音が響いた。 目の前にはアイツ、後ろは扉‥‥ 「友達は、」 「アイツらはいい」 さっき屋上で見た、派手な金髪と茶髪の男の人たち。2人とも呆気にとられた表情でこちらを見ていた。