「やっぱり永慈いるじゃん」 「またここにいたの?」 静かな屋上に、ガチャンと扉の開く音が響いた。 フェンスに寄りかかり、視線の先を彼らに向ける。 「‥‥レイ、ユウリ」 前髪をピンでとめているレイ。茶髪でゆるくパーマがかかっているのがユウリ。 2人とも中学からの付き合いだ。 「おはよー…というか、おそよう?」 レイは眠いのか欠伸をしている。