「で、莉音は何で悩んでんの?」 幼なじみの勘とやらは鋭く、志乃は見逃してくれないらしい。 「いや、悩みというか‥‥」 私は口ごもってしまい、言葉が続かなかった。 「莉音?」と志乃に名前を呼ばれる。 「‥‥言っても笑わない?」 「内容による」 「え、そこは"笑わないよ”って答えるとこじゃない?」 志乃さんは正直者です。