「だってアイツ‥‥!耳たぶ噛んできたんだよ!?」 信じられない、と私は机に突っ伏した。 すると志乃に頭を「よしよし」と撫でられる。 ‥‥私は小さい子どもか。 「‥‥何が一目惚れよ」 昨日はそのまま隙をついて逃げてきた。 アイツの言った『一目惚れ』のおかげで寝不足だ。 「‥‥ついに言ったんだねぇ、」 「志乃?」 「んー‥‥こっちの話。で、莉音はどうするの?」