宙に込めた想い

大輝くんは、お父さんの目を見て応えた。

「ありがとう。それじゃあ、行ってくるな。」

私たちは、大輝くんと莉々香を待合室に残し、白衣の先生の後をついて行きとある、部屋に入った。

ここは、診察室だった。

そこに入って、真っ先に見えてきたのは、先生のパソコンだった。

パソコンに映されていた写真は、誰かの脳の写真だろう。