宙に込めた想い

大輝くんに、りなの様子を聞いたら、『なんにもなかったです。』と言った。

なんにもなかったんだもん。

病気なんて、ありえないし!


私が、そんなことを思っていたら、白衣を着た男性の先生が、私たちのいる待合室に入ってきた。

私は、気持ちを落ち着かせた。

その男性の先生は、私と、お父さんがいる方を向き、しゃべり始めた。