宙に込めた想い

そして、りなは担架に乗せられ、救急車の中へ入った。

「りか。私、りなの付き添いで行ってくるから、家で待っててね。お父さん、もう少しで帰ってくると思うから。」

りかは、こくんと頷いた。

私は、救急車に乗り、家を出発して病院に向かった。

病院へ向かっている途中も、りなは一向に目を覚まさない。

「りなっ……。目を覚ましてよ。」