宙に込めた想い

「はい。俺はここで待っています。莉々菜の無事を願って……。」

「莉々香も、ここで大輝くんと待っていてな。」

莉々香は、泣きやんで、こくんと頷いた。

「なぁ、莉々香。」

俺が莉々香の名前を、呼ぶと莉々香は顔を上げ、俺を見た。