宙に込めた想い

ーガチャ。

「お父さん!?莉々香だけど!今、大変なの。お姉ちゃんが激しい頭痛で苦しんでて、さっき、救急車を呼んだの!だから、お父さんも、早く、早く、来て!!」

「どうした!?とりあえず、今すぐ向かうからな。切るぞ。」

電話をかけ終わった私は、立っていられず、床に座りこんだ。

座りこんだ瞬間、視界が滲み、涙が溢れた。

あんなひどい頭痛なんて、初めて見ただった。

病気、……、じゃない…よね。

そんなこと……ありえない…よね。

お姉ちゃんが。やだよ!そんなの!