宙に込めた想い

考えるよりも先に体が動いていた。

ーダンダンダン。

私は急いで、下にいるお母さんを呼んだ。

「お母さん!お姉ちゃんが、頭痛いって言ってて、息が荒くて!とにかく、大変なの!」

お母さんは、私の発言を聞いて、顔が真っ青になっていた。

そして、すぐに、

「分かったわ。お母さんは、りなのところに行くから、りかは、救急車を!それとお父さんにも連絡をして!」

早口気味に、私にそう言ったのだ。

私は、お母さんに言われた通り、電話が置いてあるところへ行き、まずは、119番に連絡をした。

ーピッピッピッ。

早くして!お願いだから、早く!!