宙に込めた想い

さっきよりも、強い頭の痛みが、私の体を苦しめた。

はぁ……はぁ……はぁ……。

い、たい……。

ーコンコンコン。

あまりの痛さに、返答もできない。

声を出そうとしても、出ない。

そして、私の部屋のドアが開いた。

「お姉ちゃー、……、お姉ちゃん!?お姉ちゃん!?どうしたの……!」

莉々香が、慌てた様子で私に聞いた。

私は、力を振り絞って声を出す。

「り…り…か 。頭、が…す、ごく痛い、のっ。」