そいつは、俺を怖い目で睨んできた。


莉々菜といつも一緒にいるのが憎いんだろうな。


あ…。同じクラスのやつだ。


しかも、莉々菜の隣の席の男子。


ふっ、よし、いいこと思いついた!


「莉々菜。」


「ん?なに?」


「鞄、持つぜ。重いだろ?」


「いいの?ありがとう!大輝は優しいね。」


莉々菜は、お礼と共に、可愛い笑顔を見せてきた。