宙に込めた想い

「もしかして、莉々香ちゃんと大志くん?」

楽しそうに遊ぶ子供たちを見ていたら、聞き覚えのある声で俺たちは名前を呼ばれた。

俺たちは、声がした後ろを振り向いた。

「やっぱり、莉々香ちゃんと大志くんだ。」

「奈々さん。お久しぶりです。」

「こんにちは。久しぶりだね」

後ろにいたのは、奈々さんだった。

彼女は、姉ちゃんの親友。

そして、最期までずっと一緒にいた人でもある。