莉々香は、俺たちの前に、封筒を渡した。

「手紙?と、サイン?」

「そう。」

差出人を確認しようと思い、裏を見た。

右端の下に、水瀬莉々菜、と書いてあった。

お兄ちゃんの方を見ると、出そうな涙を必死に我慢しているようだった。

そりゃそうだろうな。

そして、俺たちは、莉々香から手紙を受け取り車に乗った。