宙に込めた想い

奈々さんだけでなく、お父さんたち、私、お兄ちゃん、大志くん、花菜さん、藤岡先生、西山さんにも書いてありました。」

莉々菜……。

ここには、私がどう生きればいいか、書いてあるのかな?

私は、そんな予感がした。

「莉々香ちゃん、この手紙ここで読んでもいいかな?」

私は、今、どうしても読みたかった。

「はい。読んでいいです。」

「ありがとう。莉々香ちゃん。」