宙に込めた想い

私は、先ほど、病室の掃除を手伝ってくれていた、大志くんとお兄ちゃんの後を走って追いかけた。

病院を出て、2人を探した。

あっ!

私は、大志くんたちを発見した。

その2人は、車に乗って帰るところだった。

やばい!やばい!

「大志くーん、お兄ちゃーん!ちょっと待ってぇー」

私は、走りながら大声で2人を引き止めた。

「莉々香?どうした?」

「あのね、これを見て。」

私は、大志くんとお兄ちゃんに、お姉ちゃんからの手紙を差し出した。

「手紙?」