今日、莉々菜が使っていた病室の掃除をしていた。

俺、大志、莉々香、おじさん、おばさんで。

掃除が終わり、俺と大志は、病室を出た。

俺たちが向かった先は、病院の駐車場。

親が車で迎えにきてくれたのだ。

そして、俺たちが車に乗ろうとしたそのとき。

「大志くーん、お兄ちゃーん!ちょっと待ってぇー」

莉々香が、手に何かを持ち、走って俺たちのところに来た。

「莉々香?どうした?」

「あのね、これを見て。」

莉々香は、手に持っていたものを俺たちの前に差し出した。

「手紙?」