最愛の彼女。

俺は、昨日、最愛の彼女をなくした。

俺があげた指輪をはめながら、永遠の眠りについたのだ。

莉々菜が苦しんでいる中、俺は何もできなかった。

俺は、必死に我慢していた涙を流した。

大好きな声で、もう“大輝”と呼んでくれない。

それが、辛くて、悲しかった。

辺りを見渡せば、皆、涙を流していた。

そりゃそうだろう。

大切な人が、なくなったのだから。

俺は、今まで通り、学校に行ったり、部活をやったりできるだろうか。

いや、俺はできない。

莉々菜の親友、皆野奈々もそうだろう。