宙に込めた想い

「今日は、ありがとう!私、楽しかったよ!暇があったらでいいからさ、面会に来てほしいな。」

「俺。俺が面会に行く。行くって言ってたのに行けなかったから。」

大輝。ありがとう。

「ありがとう!大輝。待ってるね!じゃあ、皆、バイバイ!」

私は、病院に入っていこうとした、そことき。

誰かに腕をつかまれた。

私は、顔を見ようと後ろを振り返る。

私の腕をつかんでいたのは、大輝だった。

「莉々菜、ちょっとこっち来て。」