「花菜ちゃん、おやすみ。」

「はい。おやすみです。」

はぁー。星、見てなかった。
ちょっと、屋上……。いや、やめよう。
窓際に行って見てみよう。
私は、音が出ないように、体をおこし、サンダルを履いて、窓際に来た。
そして、上を見上げる。
わぁ、……。きれい。きれいだよ。
久しぶりに見た。私の大好きな星宙。

「お父さん、お母さん、莉々香、大輝、奈々。……。会いたいよ。」

私は、思っていたことを声に出していた。