「莉々菜さん、あの、お話がしたいので……。皆さん、ここで、私と莉々菜さんで、お話をするので、すみませんが、少しの間、病室の外にいてください。」

私、藤岡先生、西山さん以外の人たちは、皆、病室の外に出た。

「それでは、さっそく、お話をします。莉々菜さん。大事な話なので、よくききいてください。」

「はい。」

私は、心の準備を整えると、先生の目を見た。

「莉々菜さん、あなたは、病気、です。」

やっぱり。私、病気だったんだ。

知っていたけど、目に涙がたまるのが分かった。