……。

ん……。

「な……!りな……!莉々菜!」

この声は、……。

色んな人の声が混ざって、誰が誰の声だか
分からない。

私は、まぶたを開けた。

最初に見えたのは、前回と同じ。

白い天井。それは、病院の天井だった。

「りな!」

私の名前の間の、りを取って呼んでくるのは、一人しかいない。

それは、私の大好きな人。

お母さん。

お母さんは、涙を流しながら、私に抱きついてきた。