宙に込めた想い

「お、お母さん」

私は、涙が出そうになったけど、必死にこらえた。

「りな、さっきは、急に病室を飛び出して行ってごめんね。」

お母さんは、突然病室を飛び出したことについて謝ってきた。

「もう!私、心配したんだから!」

私は、少し怒り気味に、でも笑いながらそう言った。