「それでは、莉々菜さん。意識を戻されので、退院できますよ。」



「やったーっ!」



私は、家に帰ることを心待ちにしていた。



星も見たいなぁ〜



晴れてたのに、星が見れなくて残念だったから、今日はちゃんと見るんだ!



「ご家族の方、退院の手続きをしますので、こちらにきてください。」



「はい」



藤岡先生は、お父さんと一緒に病室を出ていった。


あれから、お母さんと、莉々香は帰ってこない。