宙に込めた想い

私は、お母さんの方を見た。

え……?

なんで涙目になっているの……?

なんで今にも泣きそうな顔をしているの?

「ねぇ、お母さん……。なんで今にも泣きそうな顔をしているの……?」

私がそう聞いたら、お母さんは立ち上がり、私の病室を飛び出して行った。

その後を、莉々香が追って莉々香も、病室を飛び出して行った。

「あの、莉々菜さん。」

私は、藤岡先生に名前を呼ばれ、顔を先生の方へ向けた。

「はい。」