『名が分からないから、……正確な治療法も、……正確な症状も分からないらしい。』

親父も、大志も、涙目になっていた。
今にも泣きそうなくらいに。

『先生が予想した症状が……、あまりにも辛すぎて、……。』

ほんとに、辛い症状だと思った。

『頭痛、嘔吐、突然倒れる、意識を、失う。意識を失うのは、一定の時間だけ。』

全部言いきった俺は、また泣いていた。