「ねえ、梨愛って呼んでいい?

俺のことも康太って呼んでくれていいから!」

「あ、う、うん!康太って急に呼びにくいから

康太くんでもいい?」

私たちはそれぞれ梨愛、康太くんと

呼ぶことに決めた。

康太くんは野球部だということを聞いた。

私は帰宅部エースだというと笑っていた。

きっと、私ははじめて君と出会ったときから

恋していたんだろう。

康太くんと話していると担任が

「おい、今から始業式だから早く行けよー」と

言ったので、千紗と体育館へ行くことにした。

「見てたよ〜梨愛。

仲良さげにはなしちゃって〜」と

ニヤニヤしながら話しかけてきた。