「翔呼ぼうか?ちょっととりあえず控え室運ぶね?」


おんぶをしてもらって、控え室のソファーで横になった。


「とりあえず水飲んだらマシになるかな?」


コップをつくえに置いて、部屋を出て行ってしまった。


コップを握って水を飲む。


すると、突然ドクドクと早く音を立ててきた。


やばい……


これは……


机の上にコップを掴んだ手を置く。


コップを握って我慢する。


ドクンッ……


「ッウゥッ……!」


心臓が鷲掴みにされてる気分になる。


そのままソファーから崩れ落ちて、膝が地面についた。


「イタッ……ハァッイッゲホッゲホッ……」


ふと気を抜くと、地面に手をついてしまった。


そのまま全身の力が抜けて、コップを地面に落としてしまい、


自分の体が地面に叩きつけられた。


「柚姫さん!?」


走って電話を耳にかけた潤さんが来た。


「柚姫先生!しっかり!!」


喉になにかつっかえてる……


手を抑えて咳をすると、手がドロっとした。


指と指の間からだんだん出てくる。


「柚姫先生!?……吐血してますよ?大丈夫ですか!?」


だんだん目の前が暗くなって……

「はる……ちゃ……ひか…………るさ……ん………すみま……せ…………ん」


息がフーフーゆってる。


声でない……や


「もうすぐ翔来るから!!頑張って!!」


「柚姫先生……頑張って下さい!!」


だめ……


ドクンッ


「……ッイッハァッ……アァッ……」


「柚姫さん!?しっかりして!!」


そのまま意識が消えてしまった。