「うわぁ〜翔の弟で陽の兄だよ俺」


「え!偶然……すごい……」


「俺もびっくりだよ……まぁとりあえず座ってね」


やばっ……偶然ってすごい……


「前と同じ長さでいい?」


「なら……」


「ん?柚姫さん体調悪い?顔真っ青だけど……」


「いえ、大丈夫です……」


「なら、寝てていいからね?しんどくなったら言ってよ?」


と言って、シャンプーが始まる。


ドクドクと音を立て始め、目をつぶって少し寝た。


吐き気のピークが来て目が覚めると、だいぶ完成していた。


「ひかるさん……ちょっとトイレ行っていいですか?」


「いいけど……大丈夫?」


「はい……」


トイレに向かうと、戻してしまった。


朝食べたものを吐いて、出切っても胃酸だけは出続けた。


止まらない……


ふと気づくとひかるさんが背中をさすってくれていた。


「鍵も閉めずに戻すって、相当我慢してた?大丈夫?」


頷きながら、吐き気と戦った。


少したって、ウガイをしたらだいぶましになった。