空の下で

「柚姫!あんた、大丈夫なの!?」


コクリと頷く。


体が重すぎて首もあまり動かない。


「ちょっと点滴追加ね」


昔と同じような風景。


知ってる人がどんどん点滴を追加していく。


嫌いな点滴を……


「もう少し落ち着いたら一般病棟だから、我慢してよ?あと、あとで検査するから、よろしくね」


こくりと頷く。


「ならまた後で来るね」


頷くと同時に涙が出た。


また私はこんな生活に戻るんだ。


死と隣合わせの生活。


嫌だよ……


逃げ出したいよ……


だんだん吐き気が強くなる……


なんか、視界がグラグラする。


あれもこれも心臓のせい……


「ハァッハァッ…」


息が乱れて、隣の心電図が異常を示す音をを立て始める。


バタバタと走る足音が聞こえて、だんだん近づいてくる。


「柚姫!大丈夫か!?」


「ハァッハァッ……」


声出せないっ…


息が苦しっいっ……


「とりあえず酸素マスクだ!」


息が……吸えない……


「点滴追加!」


気持ち悪い……


吐きそう……


布団をぎゅっと握る。


「吐きそうか?」


こくりと頷く。


酸素マスクを外して洗面器に戻した。


「ハァッハァッ……」


息が苦しい……吐き気が止まらない……


もうダメ……


ふと意識が消えた。