ふと気がつくと、シロツメクサがあたり1面に咲いている場所で私は寝てた。


なんでこんなところで寝てたんだろう……


「柚姫」


懐かしい声がしてふと立ち上がるとお父さんが立っていた。


「お父さん……」


いつぶりに見たんだろう……


相変わらず顔立ちの良いお父さんは素晴らしい笑顔でこっちを向いている。



「久しぶりだね柚姫……元気にしてた？」


「元気だよ、お父さんこそ元気？」


「うん、元気だよ」


不意に私の体はお父さんの方へと歩き出す。


「柚姫！立ち止まりなさい。」


「！？」


「お父さんはな、もう少し遠くのところに行くのだ。お前はお母さんと優樹と一緒にいなさい。」


「お父さんとが……いい…」


頬には涙がたれていく。


「柚姫…会えてよかった……また会おうな……」


そう言って消えていった。


後ろを振り返ると、翔さんが手を振ってる


「おーい柚姫〜！」


「翔さん！」


そっちに行こっかなぁ


そう自分は翔さんの方へ走った。