空の下で

そういって、ちょっと急ぎ目に階段を降りていた。


すると、突然クラッ……としてとっさに手すりにつかまった……


最近よくあるやつだ……


「……ッ」


からの吐き気……


寝不足気味だからかな……


すぐ治る……すぐ……


「柚姫さん?」


「あ、河野さん……」


「大丈夫?気分悪い?」


「ちょっと寝不足気味で……」


「ちょっと階段登れる??三段だけ……エレベーター乗ろ」


目の前がぐるぐる回ってる……


そのまま肩を貸してもらってなんとか控え室まで来た……


今日初日なのに……


「緊張してたのかな?ちょっと横になれる?」


そして、ベッドに寝かせてもらった。


「ちょっと上失礼するよ?」


といって、聴診器が滑り込まれた。


「んー、ちょっと腕借りるね……」


そういって手首を押さえられた……


「なんかちょっと怪しい……持病とかある?」


「いや、特に無いです……」