結果的に、柚姫を責めさせた自分に情けない気持ちでいっぱい……


てか俺、いつからこんなに弱くなったんだ?


自分の家系も、心臓が悪い家系だけど、自分は強かったのに、いつ弱くなったんだ?


医者失格としか考えられなかった。


もし、柚姫の執刀をして、失敗すれば、俺は医者を辞める。


最愛の人を助けられない人が医者なんて名乗れない……


もし、成功すれば……


俺は密かに計画していたことを実行しようと思う……。


「翔先生!」


「あ、安住さんどうした?」


「柚姫さんが……!!」


「わかった!」


また発作か?


急いで柚姫の部屋へ向かった。


すると、ベッドの下で倒れ込んでいた。


脈と呼吸が乱れて、顔が真っ青……


柚姫を抱き抱えて、処置室へ向かった。


「酸素もっと強めて?」


柚姫の心臓は、普通の呼吸でさえ追いつかないほど弱く、ゆっくりな拍動を途切れ途切れにたててる。


「翔先生、点滴しますね!」


看護婦さんは、細くて青白い柚姫の腕に点滴をさす。


「河野……」


「お、どうした気分悪いか?」


「柚姫、日曜日までもつかなぁ……」