空の下で

「なんで…諦めるんだ?……生きることに…俺のことはいいから…自分のことだけを考えて……また来る…」


翔がドアへ向かうと同時に、目の前の視界がぐらぐら揺れてきた。


気分も悪くなっていく…


「翔…私も……ッハァ…生きたいよ…」


今のうちだよね…


不整脈が出てるってわかるほど自分の脈が乱れている。


「柚姫?」


「生きたいっ…生きたいっ…でも私っハァッ…死んだらっ…ハァッ…私のことっ…忘れてっ」


ドクンっと、大きな発作が来た。


痛い


痛い


痛い


「柚姫!!!」


左手をギュッと掴まれて、ナースコールを鳴らしてる。


意識がすぐに朦朧としてくる。


ぼんやりと見える翔がゆらゆら揺れている。


不意に、視界からさっと翔が消えた。


「翔??…おい!!翔!!しっかりしろ!!」


翔…翔…?どうしたの?


翔?翔…?


そしてだんだん自分がどこかへ落ちて行った。