「ヴィーナス、お前はいつもいい加減だが今回だけは遅刻するなと言っただろう。今日の主役はお前だと何度言ったか知れないぞ」

「そんなの関係ないしぃ」

「それからアポロン。女を口説くのは勝手だが今は会議中だ。後にしておけ」

「はーい!オッケィ!」

アポロンはゼウスの人を殺せそうな眼光には目もくれず、ヴィーナスにウィンクをしながら言った。


ゼウスはわざとらしくため息をつき、鋭く光る眼で全員を見渡し、もう机を一度静かに2回叩く。


その姿たるや、もう誰も何も一言も発することのできない恐怖で満ち溢れている。



「今日の議題についてだが、最近の下界の女共についてだ」